国際健康科学研究院

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健康科学情報

2016年06月15日
【癌】
がん細胞を“兵糧攻め”
  日本ではがんは二人に一人が患う国民病と言われています。今までの三大治療法と言われる手術、化学治療、放射線治療の後、その副作用に耐えながらも、これ以上の治療できないと宣告される“がん難民”が社会問題にもなった中で、現在世界中から注目を浴びているのは「動脈塞栓術」です。
  脳腫瘍、白血病、リンパ腫以外のあらゆるがんに動脈塞栓術を施し、世界一の症例数を誇るゲートタワーIGTクリニックの院長である堀医師に「動脈塞栓術」を紹介して頂きましょう。
動脈塞栓術とは、腫瘍に栄養と酸素を送っている血液の流れを止めて、腫瘍が育つのを阻止したり、壊死させる治療法で、つまり"兵糧攻め"です。X線を使って体を透視し、更にCTや血管造影を使用し、正確に患部に血液を送る血管を特定します。血管を見つかりましたら、太さは僅か1.5mm程度のカテーテルという細いチューブを入れて治療を行います。いろいろな形状のカテーテルから血管の形に合わせたものを選ぶことができます。カテーテルの中に細いマイクロカテーテルを通し、患部に抗がん剤を注入し、塞栓物質を投与しふたをして、がんを縮小、死滅させます。
  動脈塞栓術最大の特徴患者にとって体に負担が少ないことです。メスを入れて手術ではなく、全身麻酔も要らない、入院時間が短期間ですむことができます。そして抗がん剤も局所に打ち込みますので、患者さんにとって経済的な負担も少ないです。治療効果が高く、患者への負担も少ない奇策とも言われる兵糧攻めのこのがん治療方法はがん難民に希望を与え、更に世界中から注目を集めることに違いないでしょう。
 



関連専門家:

堀 信一 (ほり しんいち) 医学博士  IGTクリニック 院長